檜原発電所跡
所在地:長野県下伊那郡根羽村田島 (マップコード:368 265 472) Mapion
取 水:矢作川水系檜原川 放 流:檜原川
出 力: 35kW
大正9.10 建設[根羽水力電気(株)]
昭和3 社名変更[鉄道電気証券会社]
昭和10.4 移管[伊那電気鉄道(株)]
昭和17.3 移管[中部配電(株)]
昭和21 廃止
矢作川の上流部,檜原川に沿って遡ると,落差約2mの滝がありました。
滝壷の周囲が浅く,天然の堰堤のようになっています。
滝壷の傍らから水路が始まっています。
水路の上に載っているコンクリート塊はかつての堰堤の一部でしょうか?
農業用水に使われているらしく,水は今も水路を流れて行きます。
水路は補修を重ねているらしく,この部分の石垣はきれいにコンクリートで
造られています。
川の中には水路の擁壁の残骸が残っています。
水路は杉林の中を流れていきます。水路は幅400mmほどです。
川は写真左側の下方を流れています。
水路によって落差を得る水路式の発電の原理を体感できます。
水路の途中に排砂門が設けられています。
補修されて間もないようで,コンクリートは新しい色です。
ひときわ大きい石垣は上水槽の跡と思われます。
水槽のスペースは水路分を除いて埋められています。
現在の水路はこの先も続いていますが,ここから先はコンクリートではなく,
地面を素堀した開渠です。
石垣の下部には,水圧鉄管の接続箇所を塞いだと思われるコンクリートが見えます。
発電所跡は確認できませんでした。再度訪問したいと思います。
(調査:2007.4.11)