見代発電所跡
所在地:愛知県新城市作手保永四郎田55 (マップコード:681 038 440) Mapion
取 水:豊川水系巴川 放 流:巴川
出 力: 360kW → 320kW
明治41.5 運転開始[豊橋電気鉄道(株)]
? 移管[東三電気]
? 移管[三河水力]
? 移管[中央電力(株)]
? 移管[中部配電(株)]
昭和18.4 出力変更[360→320kW]
昭和26.5 移管[中部電力(株)]
昭和32.12 休止
昭和34.6 廃止
新城市の作手地区,巴川が形づくった渓谷に見代発電所跡があります。
山腹から眺めた発電所跡の様子です。見代公民館の近くにあります。
発電所跡をアップにしてみました。現在は工場(お茶の加工場)として利用されているようです。
屋外に燃料タンクがあります。壁面からはボイラの排気筒が出ています。
建物に近づいてみました。工場は操業していないようです。
巴川の様子です。
巴川はひとつの水源から分岐して,豊川水系と矢作川水系という2つの水系に
分かれて流下する珍しい川です。
見代発電所は豊川水系の側に建設された発電所です。
建物に近づいてみました。運転当時から変わっていないようです。
写真の左半分,山側(水圧鉄管が引き込まれていた側)が石造りになっています。
山側は落石や予期せぬ漏水などからの影響を避けるために木造よりも強化
したものでしょうか?
かつて水圧鉄管があった斜面です。現在は鉄管の形跡は残っていません。
斜面の途中にある白い小屋の辺りを鉄管が通っていたと推定されます。
川側から建物を見たところです。
石垣の基礎部分に放水路跡のアーチが見えています。
現在は手前に道路が通っていますが,運転当時はこちら側に道路はなく,
放水口がそのまま川につながっていたようです。
このように,廃止後も何らかの形で地域の中で生きている発電所跡がある
ことに,嬉しさのようなものを感じました。
(調査日2007.12.30)