七郷発電所跡 


所在地:愛知県新城市能登瀬北野31 (マップコード:301 224 541)  Mapion

取 水:豊川水系宇連川      放 流:宇連川

出 力: 35 W

 

大正14.10  運転開始[七郷電気利用組合]

昭和17.4   移管[中部配電(株)]

昭和19.4   休止

昭和26.5   移管[中部電力(株)]

昭和30.2   廃止


 宇連川(板敷川)

豊川水系,宇連川は別名板敷川と呼ばれています。 

川底の石が平らで,まさに板敷のようであることからこう呼ばれています。

  

 

 

 

 

 

 上水槽

国道151号線沿い,北野不動というお堂のそばに,発電所の上水槽と思われる

コンクリートの構造物が見えました。

2つの四角い穴はオーバーフロー式の余水吐でしょう。

 

 

 

 

 

 鉄管跡

上水槽の下流側に,丸い穴が開いているのがわかります。

枝打ちにより落とされた杉の枝がたくさん捨てられています。

枝の積もった部分が四角く基礎で囲まれており,ここが発電所跡と

思われます。

 

 

 

 

 鉄管穴

上水槽の側面にある穴に近づいてみました。

直径は約700mmです。上水槽の水面は右の写真の上端くらいなので,

有効落差はせいぜい3〜4m程度の低落差の発電所だったようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 排砂口

上水槽の底部,川側に向かって直径約200mmの穴が開いています。

コンクリートの穴ですが,管が埋め込まれていたような感じです。

 

 

 

 

 

 

 

上水槽内部

上水槽を内側からのぞいたところです。

ここにもたくさんの枝が捨てられています。

 

 

 

 

 

 

 

上水槽

 改めて上水槽を見てみます。

手前の,枝が積もっているところが水槽で,水で満たされます。

2箇所の四角い穴は余水吐で,発電を停止した時にオーバーフローして

川に戻されます。

2つの穴の間にもゲートがあったようです。これもまた排砂用でしょうか。

 

 

 

 

水路

上水槽から上流方向を見ると,写真では水路とわからないほどに杉の枝で

埋め尽くされています。残念ながらゴミ捨て場と化しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取水設備

発電所跡から約700m上流に,取水設備がありました。

堰堤の跡は確認できませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

取水設備アップ

取水ゲートが上下するための溝が刻まれた石づくりの取水設備です。

 

取水ゲート

下方,現在の河床近くに取水口の

アーチ部分と,ゲートの鉄枠が

残っていました。

 

 

 

 

 

 

 

取水設備対岸

 取水設備から川の方向に目を転じてみても,堰堤の痕跡は見えません。

対岸にはコンクリートの小さな塊があります。

これは発電所の関連設備なのでしょうか?

廃止の原因には,取水口の水位低下もあったようです。

現在も川の水量はそれ程多くありません。

 

(調査日2007.12.17

  

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