大名倉発電所跡
所在地:愛知県北設楽郡設楽町大名倉丸山13-1 (マップコード:301 636 714) Mapion
取 水:豊川水系寒狭川 放 流:豊川水系寒狭川
出 力: 80kW
大正6.3 運転開始[田口電灯]
? 移管[三河木材]
? 移管[豊川電気]
? 移管[中央電力(株)]
? 移管[中部配電(株)]
昭和23.9 休止
昭和26.5 移管[中部電力(株)]
昭和30.5 廃止
豊川の上流,寒狭川に沿った県道33号線に大名倉トンネルがあります。
県道33号線はその昔森林鉄道が通っていたルートのようです。
このトンネルも道路にしては狭く,すれ違いは普通車でもできない感じです。
入り口から少しの間はコンクリートですが,途中から岩肌むき出しです。
大名倉トンネルの西側に,石垣に囲まれた小さなトンネルがありました。
道路からの高さは約3mあります。穴の周囲の石垣からしても,水路トンネルの一部のようです。
トンネルの直径は70cm程もあるでしょうか。
入り口の一部が崩れかけていますが,トンネル自体は
しっかりした感じです。
道路沿いの斜面を登り,トンネル内部を撮影してみました。
トンネルの断面は円形ではなく,下面はフラットのようです。土砂とゴミが堆積しています。
写真ではわからないかもしれませんが,目を凝らすとなんと奥に小さな光が見えます。
どこかに通じているようですが,このトンネルに入ることは危険を伴うと思われ,また
山の反対側にいく時間がなさそうだったためこれ以上の探索は断念しました。
道路から川面を見たところです。発電所らしき痕跡は認められません。
水路トンネルから約2km上流に堰堤がありました。
この堰堤は現在も農業用水に使われているようですが,発電所のものであったか否か
わかりませんでした。再度の調査対象としたいと思います。
この地域には,設楽ダムの建設が予定されており,数年後には相当部分が水没する
ことになりそうなので,記録として残していきたいものです。
(調査日2008.1.8)