小里川第一発電所跡
所在地: 岐阜県瑞浪市陶町水上下久手1026-5 (マップコード: 98 260 626 ) Mapion
取 水: 庄内川水系小里川 放 流: 小里川
出 力: 180 kW
大正11.8 運転開始[(資)多治見電燈所](旧称「第三」)
大正15 改称(「小里川第一」)
昭和? 移管[中部電力*]
昭和? 移管[中部合同電気]
昭和17? 移管[中部配電(株)]
昭和26.5 移管[中部電力(株)]
平成5.3 廃止(国交省小里川ダム建設)
* 現在の中部電力とは異なる。多治見に本社
小里川ダムに向かって下流から小里川を遡ると,
対岸に発電所らしき建物が見えてきました。
建物を対岸から見たところです。
廃止されてから間もないため,運転していた当時の様子が
窺える外観です。
発電所の傍らにある石造りの倉庫らしきものも
珍しい建物です。
発電所の裏山には水圧鉄管が通っているはずですが,
木が茂っておりなかなか見ることができません。
発電所建物の下流側,斜めのパイプは川の水位計のようです。
裏山をアップにすると,木の葉の間に水圧鉄管が確認できました。
点検のためのマンホールが見えています。
屋外には変圧器が見えています。
発電機電圧は3kVと思われます。発電機が並列する配電線電圧が
昭和40年代ころに3kVから6kVに昇圧された関係で連系に必要と
なったと思われます。
石垣には発電所の所銘板が付いていました。
運転開始時の「第三」という名称は,多治見電燈所の3番目の発電所
という意味です。
道路のある右岸側から発電所のある左岸に向けて,
立派な橋がかかっていました。
名前は「ふるさとはし」です。
造ったのは発電所の廃止後のようです。
ただし,通行することはできないようです。
何だかもったいないような気がしてしまいます。
発電所跡敷地のフェンスに所名看板が残っていました。
草に隠れており,だいぶ錆びているのでわかりにくいですが,
小里川第一と1文字ずつの看板がかけられています。
(調査日:2007.8.24)