旧八百津発電所資料館 3  


放水口

外にでると,放水口と木曽川の流れが

初夏の日差しに照らされていました。

写真左手が発電所の本館で,水車から出た水は。

木曽川に流れ出ます。

ただ,放水庭から川面まではまだ7〜8mもあり,

滝のように川に落ちていたようです。

 そこで,落差の有効活用するため,

放水路の水を写真右手側に引き込んで

放水口発電所 放水口発電所を造りました。

 

 

 

建屋の左右両側に露出型フランシス水車を

計8輪並べて建屋内の発電機を駆動しました。

  

 

露出形フランシス水車

露出形フランシス水車は,ケーシングがなく,

水槽の底にガイドベーンが露出しています。

写真ではガイドベーンが2組見えますが,

右側コンクリート柱の更に右側に同じものが

もう2組あり計4組

建屋を挟んで反対側にも同じ4組があるので

合計8組の水車を連結した,珍しい発電所です。

 

発電所建屋放水口発電所は公開されておらず,

発電機は窓から見える床面より更に下の

レベルにあるので見えませんでした。 

 

 

 

 

 

川面と放水口

 川面と放水口を横から見た様子です。

 館内の説明ビデオによると,放水口から落ちる水の

水しぶきが対岸まで届いていたということです。

川幅は50m以上ありそうで,そのことからも

水の勢いの強さがうかがえます。

放水口発電所で水しぶきも軽減されたのでしょう。

 

 

社名板 一段高い駐車場から見ると,建物の一番高い部分にある

社名板がよく見えました。

 

 

 

 

 

 

窓と水圧鉄管

山側から建物を見たところです。

窓のデザインに何ともいえない味わいがあります。

下の部分には水圧鉄管の末端部が見えています。

 

 

 

 

 

余水路 発電機停止時に余水を流す余水路です。

もちろん現在は水は流れません。

幅は7〜8mもあり,ここでも水量の多さを実感

することができます。

 

 

 

 

余水路・貯水槽看板

 貯水槽・余水路も重要文化財に指定されています。

 

 

 

 

 

 

 

貯水槽

貯水槽です。

4台分の水車を回すための水量ということで

大変大きなものです。

適当な場所がなく,全景を撮ることができませんでした。

 

 

 

 

水槽

ゲートの巻上げ機でしょうか?

雨除けの屋根の錆ぐあいがいい感じに

味わいを出しています。

 

 

 

 

 

除塵機と製水門

取水口に設置された除塵機と制水門です。

制水門の向こう側は水圧鉄管につながっていきます。

柵の上部にカメラを突き出して撮ったので

角度が今一つです。

 

 

 

 

大規模な発電所跡で,しかも資料館として保存されているという好条件により,

じっくりと時間をかけて見ることができました。

大変見応えのある遺構でした。

 (調査:2012.5.27

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